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幸せホルモン「セロトニン」と腸内環境の意外な関係




腸内環境の改善はダイエットや美容に効果があるとされていますが、それだけでなくヒトの精神を安定させる効果もあるようです。

これには「セロトニン」という物質が関係しているのですが、今回はそのメカニズムについて紹介します。

セロトニンって何?

ケーキなどの美味しいスイーツを食べると、パッと幸せな気分になれますよね。

実はこのとき、美味しいスイーツを食べたことが刺激となり、私たちの脳内で「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質が分泌されています。
スイーツ
このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ(厳密にはホルモンではないが、ホルモンに似た働きをするため、このように呼ばれている)、人間の精神状態を安定させたり、安心感を与えたリします。

こうしたセロトニンの活躍によってストレスや不安にヒトは対処できるのです。

しかし、脳内におけるセロトニンの分泌量が少ないと、十分にストレスに対抗しきれず、ストレスに打ち負かされてしまう形になり、ひどくなるとうつ病につながっていきます。

このように、ストレスに対抗する上でなくてはならないセロトニンですが、実は、その働きは腸内環境に大きく左右されることが最近の研究で明らかになってきたというのです。

実は、セロトニンの分泌と腸内環境には深い関係が

では、脳内で分泌されるセロトニンが、なぜ腸内環境の影響を受けてしまうのでしょうか?

その裏付けとなるのが、腸内の善玉菌の増加がセロトニンの増加に繋がるという、以下の実験結果です。

九州大学の研究チームは、腸内環境がマウスにどのような精神的影響を与えるかについて実験しました。
ネズミ
まず、腸内菌が全くいない無菌マウスと、腸内菌が常在する通常マウスの2匹をそれぞれ狭い箱に入れ、一定期間動けなくすることで、過剰なストレスを与えました。

その結果、腸内菌が全くいない無菌マウスは、通常マウスに比べ、ストレスホルモンが2倍出ていたそうです。

そこで今度は、無菌マウスにビフィズス菌などの善玉菌を投与してみました。

そうすると、無菌マウスのストレスホルモンの濃度は、通常マウスのレベルまで戻ったというのです。

ストレスホルモンの濃度が正常に戻った要因は「腸内に善玉菌が増加したことにより、脳内のセロトニンの分泌量も増加したから」ということのようです。

2013年にアメリカで行われた実験においても、腸内菌がいないマウスと、腸内菌が正常に存在するマウスを比較したところ、腸内菌が正常に存在するマウスの方が、脳内におけるセロトニン量が圧倒的に多かったという結果が出ているようです。

【参考】肥満の原因 腸内に住む「デブ菌」細胞が影響との研究報告[NEWSポストセブン]
これらの実験結果から、善玉菌の繁殖と連動して脳内のセロトニンは増加し、それがストレスの軽減につながることがわかったのです。
つまり、腸内環境はヒトの精神状態にも大きく影響するということですね。

腸内環境の改善に効果的な食事を心がけよう

現代人の私たちは、職場や家庭内でのストレスだけなく、SNSなどのコミュニティー内でのストレスにも直面しています。こうしたさまざまなストレスに対抗していくにはセロトニンの働きが必要不可欠です。

これまで説明してきたように、脳内のセロトニンの分泌を増やすには腸内環境の改善が必要で、そのためにはいかに善玉菌を増やすかがキモとなってきます。

ですので、善玉菌が喜ぶ「エサ」となるものを食生活に積極的に取り入れていきましょう。

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