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「仕事を辞めたいんです」と上司に言い出せないときどうするべき?




上司に「仕事を辞めたいんです」と言い出すことがなかなかできず、ズルズル時間が過ぎてしまう。

お世話になった上司だったり、怖い上司だったらなおさら、仕事を辞めたい旨を言い出せないもの。

そこで、今回は、仕事を辞めたいと言い出せないときに考えてほしい点と解決方法について紹介します。

言い出せない原因をしっかり突き止めると、適正な対処がしやすくなる

物事には必ず「原因」があります。

あなたもこれまでの仕事で、ある種「原因」を突き止める作業をたくさんこなしてきたのではないでしょうか?

例えば、製造業であれば、仕上がった製品に小さなキズがあった場合、なぜキズが付いてしまったのか?その原因を把握しようとするはずです。

その原因は機械部品の破損によるものかもしれませんし、機械オペレーターの人員的ミスかもしれません。

いや、もしかしたら、発注元のミスで元々キズが付いた材料を使用してしまっていたからかもしれません。

いくつかの仮説のうち、真の原因を最終的に絞り出すわけです。

でも、もしこの原因を突き止めずに、問題を放置して作業を続行したらどうなるでしょうか?

これでは問題に対して適正な対処ができないどころか、問題解決の糸口すら見い出せませんよね。
これと同じように、上司に仕事を辞めたいと言い出せないのであれば、何が障壁になって言い出せないのかを整理するとよいのです。
今の仕事を辞めたい、だけど言い出せないという人は、これからお話する3つのパターンのどれかに当てはまると思います。
「言い出せない」障壁になっているものは何かをよく分析し、それに応じた正しい視点を持って対処していきましょう。

①あなたが仕事を辞めたら本当に会社が回らない?

あなたは「自分が会社を辞めたら会社の業務が回らないんじゃないか?」と思っていないでしょうか?

それが「仕事を辞めたいと言い出せない」原因になっていませんか?
しかし実際は、あなたがどんなに優秀な社員でも、あなたが辞めたからといって会社の業務が回らなくなるということは絶対にありません


これは特に中小企業に多く見られる傾向なのですが、例えば、経理の仕事を全部任されているAさんが「仕事を辞めたい」と言い出すと、周囲の社員は一時的にはかなり焦るかもしれません。

経理の仕事というのは、業務そのものが複雑ですし、社内の内情を把握しておかないと、なかなか務まらないからです。
経理担当者
でも、Aさんは「どうしても辞めたい」というので、会社はすぐに構造改革にうって出ます。
いったんAさんの業務内容を洗い出し、外注できる部分はないか?一部の業務を他の社員に振れないか?など検討していきます。
意外にもその工程の中で、Aさんに任せていたからこそ出てしまっていた「無駄」に気付いたりするものです。
経理担当者
Aさんが辞めることによって、会社の業務に穴が開くどころか無駄が省けて、以前よりも業務が効率的になったというような事例は、実はかなり多いのです。

ですので、逆に「1人で仕事を抱え込むタイプの人」が辞めるのは、実は会社にとって良いことなのです。

考えてみて下さい。あなたがもし会社の経営者だったら、会社の存続に関わる重要な業務を特定の社員に丸投げするでしょうか?

そんなことをしたら、会社の経営を揺るがすミスにつながったり、不正のリスクも大きくなりますよね。
ですから、そもそも経営者はいち社員であるあなたが辞めたら会社が立ち行かなくなる状況を作るはずがないわけです。


社員なんて病気やケガ、家庭の事情などでいつ辞めるか分からない不安定要素に過ぎないのですから。

ですので、自分が辞めたら会社が回らないと考えるのは、強い言葉を使えば「単なるうぬぼれ」でしかありません。

「自分が辞めたら会社が回らない、だから仕事を辞めたいと言い出せないのだ」と考える必要は全くないのです。

②上司が怖くて仕事を辞めたいと言い出せない?

仕事を辞める旨をまず最初に伝えるのは、直属の上司になると思います。

しかし「上司が怖いから辞めたいと言い出せない」と、グズグズしてしまう人はとても多いです。

確かに、部下から「仕事を辞めたい」という申し出を聞いたときに、怒る上司もいると思います。
怒る上司
ひどい場合は「会社に迷惑を掛けるのだから通常の給与は払えないぞ?」とか「代わりが見つかるまでは退職は認めないぞ?社会人としてマナーだからな」などと、一見正当とも思えるような理由を付けて圧力をかけてくるケースもあります。

あるいは逆に、「会社を辞めて今後のことはどうするんだ?転職して今より生活が本当に良くなるとは限らないぞ?」という感じで、急にこちらに寄り添ってくるタイプの上司もいます。
部下に寄り添おうとする上司
そして、あれこれ話したあげく「転職は大変だぞ?このまま会社に居た方が良いと思うぞ?」と、結局は残留を勧めてくるわけです。

仕事を辞めたいという申し出を受けて怒る上司、親身になって一緒に考えようと寄り添ってくる上司、反応はさまざまですが、どのタイプにも根底にあるのは「保身」です。
ようするに、上司は自分自身の立場を守ることを最優先に考えているということです。


あなたが仕事を辞めれば、上司はその責任を取らなければなりません。

あなたが仕事を辞めることで、上司はそのまた上の上司(部長や社長など)に自分の部下が退職する旨を報告しなければいけません。

場合によっては、「部下が辞めるのはお前の指導が悪いんじゃないのか?」などと、上から責められることも多いのです。

また、あなたが行っていた業務をどうするかを考えなくてはならないのも上司です。
頭を抱える上司
人手不足のために、もしかしたらあなたが行っていた業務を、丸々上司がそのまま引き継がなくてはいけないかもしれません。

そうなれば上司は自分の仕事の負担が大きく増えるわけです。

このようなわけで、あなたの上司はこれからもあなたを利用したいから、辞めないように圧力をかけてくるわけです

残念ですが、あなたの面倒を今まで見てくれた上司は、あなたの親とは違います。

上司といえども、やはりあなたより自分自身の方が大事なのです。何よりも自分の身を守りたいわけです。

もちろん、すべての上司が保身を最優先にしているわけではありませんが、あなたの人生は上司の思惑通りされてはいけません。

③辞めたら今の生活が変わってしまうのが怖くて仕事を辞めたいと言い出せない?

「ホメオスタシス(生体恒常性)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

例えば、ヒトは甘いモノを食べると、血中の糖分(血糖値)が上昇します。

血糖値が急激に上昇するのは生体上、良くないので、脳はインスリンというホルモンを分泌して血糖値を下げます。

この「現状をキープしようとする」生体反応をホメオスタシスと呼ぶのです。

ある意味、仕事の面でもホメオスタシスは作用します。

今の仕事を辞めて、新しい会社で仕事を一から覚える、新しい人間関係の中に飛び込むことに私たちは恐怖を感じるわけです。
不安
現状キープする方が楽に感じてしまい、転職したいと思うが腰が重くて行動するまでに至らないわけです。

しかし、このページをあなたが読んでいるということは、変化を望んでいるはず。

今までの生活が変わってしまうのが怖いと思うこと自体は、人間の生体上、正常な反応ですから臆病なのとは違います。

それはそれで受け入れて「これは普通のことなのだ」と、粛々と準備を進めていくと良いでしょう。

今変化しなければ、決して将来は良くならないのですから。

まとめ

これまで、仕事を辞めたいと上司に言い出せない背景にあるものをパターン別に列挙し、それぞれのパターンにおいて持つべき正しい視点についてお話ししました。

正しい視点を持っていると、仕事を辞めたいと上司に言い出せないということはなくなると思います。

何よりも、言い出せないことで自分の人生にブレーキをかけてしまうことになりますから、確固たる決意をもって、次の未来へと行動していくべきです。


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